マイルCSの日、ぐるぐるさん、みかんさん、れもんちゃんとパドックで話をしていた時に、

「最近、栃栗毛って見ないよね」
「そういえばそうだね」

という話になった。
愛しのダーリン・ローレルは栃栗毛なので、私にとっても馴染みの深い毛色なんだけれど、確かに栃栗毛って少ない。
栃栗っぽい馬をみつけては

「あれは?」
「鹿毛だって」

「あれは栃栗っぽいよね」
「栗毛だって」

そこで、私たちの間で始まった『栃栗毛の謎プロジェクト』。
後日、JRAのHPや競馬の辞典で、毛色の定義について勉強してみた。

●鹿毛
被毛は明るい赤褐色から暗い赤褐色まであるが長毛と四肢の下部は黒色である。 栗毛との違いは長毛と四肢の下部の色で栗毛は黒くならない。


●黒鹿毛
被毛の色合いが黒味がかった赤褐色で、黒味の程度により相当黒く見えるものまであるが、眼の周辺、腋、ひばら、下腹及び内股は褐色で長毛と四肢の下部の色は被毛の色の濃淡にかかわらず黒色である。


●青鹿毛
全身ほとんど黒色で眼及び鼻の周辺、腋、ひばら等がわずかに褐色である。


●青毛
被毛、長毛共に黒色である。軽種馬には比較的少ない。この毛色は季節により、毛の先が褐色となり黒鹿毛や青鹿毛のように見えることがある。眼の周辺、鼻の周辺をよく観察して判断しなければならない。


●芦毛
原毛色は栗色、鹿毛、青毛等であるが、被毛全体に白色毛が混生し、年齢が進むにつれて白色の度合いが強くなり純白になる。


●白毛
この毛色の発現はサラブレッドでは十分解明されていない。この毛色の産駒は白色またはほとんど白色で生まれるが、眼には色素があり、ピンク色の皮膚の一部に有色の斑点があることから、いわゆるアルビノではない。


●栗毛
被毛は黄褐色で、長毛は被毛より濃いものから淡く白色に近いものまである。


●栃栗毛
被毛は黒味がかった黄褐色から黒味の非常に濃いものまであるが黒色にはならない。チョコレート色。長毛は被毛より濃いものから、白色に近いものまである。


なるほど、栃栗毛っぽくても脚が黒かったら、鹿毛。
じゃあ、栗毛っぽくても長毛が黒っぽかったら、栃栗毛?
ローレルはまさにチョコレート色の馬体。タテガミは黒ではないけれど、尻尾に黒毛が入っているから栃栗毛になるの?
コイウタは栃栗毛だけれど、チョコレート色っていうより、あんなに黒っぽくてなんで??
栗毛と栃栗毛ってどこが境目になるの?
疑問は解決出来ず、???は残ったまま。

ところが有馬記念後の忘年会に、某地方競馬の関係者の方々にご参加いただき、この謎について教えていただきました。
なんと…

栃栗毛を指定するのは、その時の検査官なんだそうです。
その方が「栃栗毛」と言えば「栃栗毛」になり、「栗毛」と言えば「栗毛」になるんだとか。
ええええ???
謎はあっさり解けたんだけれど…
なんか釈然としないよ~~~(>_<)


というわけで、“栃栗毛の謎”を抱えたまま年を越さずにすみました(笑)
今年はブルーのG1制覇を筆頭に、本当に充実した一年を過ごすことが出来ました。
来年も楽しい競馬ライフを送れればな、と思います。
競馬場でお世話になった方々、ありがとうございました。
そして、このブログを読んでくださっている方々もありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。